第77回日米学生会議の活動を大きく分けると、事前活動、本会議、事後活動の3つに分けられ、これらの活動は、春合宿に始まり、本会議を経て、報告会をもって終了します。
春合宿から本会議開催までの 4月~7月の間、参加者は合宿や勉強会、フィールドトリップなどを行い、分科会や日米関係についての理解を深め、本会議に向けた準備をします。
4月の選考委員会で合格となり、所定の手続きを終えた28名の参加者と8名の実行委員が初めて日本側全体での顔合わせを行います。参加者は日米学生会議の歴史を学ぶとともに、夏の本会議に向けて英語でディスカッションの練習や分科会活動の概要など「日米学生会議の基礎」を学び、最初の一歩を踏み出すこととなります。
日米関係を考えるにあたり極めて重要となる「安全保障」についてより詳しく学ぶため、自衛隊の幹部自衛官を養成すべく教育、訓練を行っている防衛大学校を訪問します。また、防衛大学校教授より特別講義を受ける他、同大学校の学生との対話の機会を設け、防衛大学生と参加者の相互理解を図ります。
有志の参加者で国内外の都市を訪れ、現代社会が抱えている問題や課題を現場で直接見聞し、考察します。社会問題に多角的、また実地的な側面からフォーカスできるという当研修の特性を生かし、本年度は地元の方々との交流や、有識者による講演などを通じて諸問題の本質を考えていきます。
※第77回会議はフィリピンでの開催を予定
【過去の開催地】 | |
---|---|
69回会議 : | 沖縄県 |
70回会議 : | 新潟県佐渡島・中華人民共和国 |
71回会議 : | 広島県 |
72回会議 : | 沖縄県 |
73回会議 : | (新型感染症の流行により中止) |
74回会議 : | 福島県 |
75回会議 : | 台湾・福島県 |
76回会議 : | 韓国 |
全体あるいは分科会のテーマに則して、施設や企業、史跡を訪れ、見識を深めます。第77回日米学生会議実行委員会による開催に加え、参加者自身による企画も期待されます。
本会議に向けて必要となる英語力を高めたり、社会問題への理解を深めたりすることを目的とし 、各種プログラムやディスカッション、ディベートを行います。同時に、分科会ごとにこれまでの事前準備を総括し、本会議開催までの課題を確認します。第77回日米学生会議実行委員会による開催に加え、参加者自身による企画も期待されます。
本会議直前に日本側参加者で集まり、本会議に向けての最終準備を行います。
第77回日米学生会議の本会議は、2025年7月31日(木) ~ 8月21日(木)にかけて、日本の3地点(大阪/京都、熊本、東京)を巡る形で開催されます。第77回日米学生会議のテーマに基づいて各都市でプログラムが企画され、様々な議論が繰り広げられます。また、会議中の基本的な使用言語は英語です。分科会以外でも、同年代の学生である参加者が、個々の関心に沿った議題を自由に設定し、多角的な議論を行うことを目的としています。また参加者の主体的、自発的な参加により、問題発見能力や議題設定能力を養うのみならず、参加者同士の交流を促し、新たな視点や発想を得ることで、会議をより充実させることも求められています。
分科会の議題や各開催地についての理解を深めるため、政府機関、国連機関、企業、大学、NGO、NPO および研究所などを訪問します。事前活動における訪問研修と同様に、問題の対象となっている現場や現状を実際に体感できる貴重な機会であり、議論に必要な具体的視点を得るために重要な活動です。
分科会以外でも、同年代の学生である参加者が、個々の関心に沿った議題を自由に設定し、多角的な議論を行うことを目的としています。また参加者の主体的、自発的な参加により、問題発見能力や議題設定能力を養うばかりでなく、参加者同士の交流を促し、新たな視点や発想を得ることで、会議をより充実させることも求められています。参加者が分科会における議論の対立や人間関係の葛藤から生まれる悩みなどを自由に話し合います。参加者自身が心を開き、自ら思うことを率直に語り合うことにより、参加者間に相互理解が生まれ、信頼構築の一助となることを期待しています。また、他者の思いを理解することにより、参加者に会議の充実や円滑な運営のために努力していく姿勢が生まれることを目的としています。
夏会議で行われるファイナルフォーラムでは、これまでの活動の総括を行います。主として分科会における議論の内容や活動を発表することにより、現代社会が抱える問題とそれに対する学生なりの見解や視点を、第77回日米学生会議において得られた成果として社会に発信します。学生間の議論と社会とを繋ぎ、本会議が社会貢献の一翼を担うことを期待しています。
参加者全員で執筆を分担し、会議の全容と成果をまとめます。報告書には日本側参加者が作成する和文報告書と米国側参加者による英文報告書があります。当該報告書は参加者を含め、ご協力頂いた関係者に配布し、会議の学生たちが「共に考え抜いた」 1ヵ月の成果として広く社会に公表します。
「気付き」の場にもなる日米学生会議は、本会議終了後も各参加者に大きな影響を残していくと思っております。本会議や報告書の発行を終えた後も、各参加者はその後の生活の中で、この会議において獲得した成果を社会に還元していくことを期待しています。