【京都サイト】2023年8月2日(水)~ 11日(金)
味わい深い京都。794年に平安京が誕生してから約千年、日本の中心であり続けた。京都は豊かな自然に囲まれ、数々の文化が花開いた。『源氏物語』や『枕草子』、清水寺や平等院、舞妓や西陣織など歴史的遺産が多くあげられる。しかし、京都はそれだけではない。全体に占める老舗企業数は全国一位、時代のパイオニアとも呼ばれる任天堂や京セラなどビジネスにも注目が集まる。そんな京都で、文化を軸に美や伝統、ビジネスやグローバル化について議論していく。本会議最初のサイトとして、参加者には文化の違いから生じる重視する価値、相手の意見へのかかわり方、議論形式の違い等についての違和感を更なる学びへとつなぐ試みを期待する。コロナ禍で厳しい状況に立たされている芸術や観光の意義や今後の展望についても考える。
【長崎サイト】2023年8月11日(金)~ 17日(木)
日本本土最西端に位置し大陸に近く、古代から「日本の窓」として外国文化と深い接点を有してきた長崎。西欧との交易や、キリスト教の流入とその迫害などに代表される歴史の名残を、今でも色濃く感じる事ができる。明治期の産業革命や原爆の投下など、近代以降の歴史においても重要な示唆を与えてくれる。また、山が海に迫り多くの島嶼を有する長崎には、豊かな自然環境が広がっている。地熱発電や林業、漁業など自然の恩恵を授かる一方で、雲仙普賢岳の噴火など、自然は時に私達に災いをもたらす。本会議の半ばをしめる第二サイトとして、参加者は、地方サイト長崎の魅力を感じてもらうとともに、その特殊性を生かした「歴史文化」「平和安全保障」「自然」などの、多岐にわたるトピックについて、議論を深める。
【東京サイト】2023年8月17日(木)~ 26日(土)
世界最大級の人口を持ち、様々な面で日本社会を先導し、眠ることがない都市東京。国会議事堂、首相官邸など政治の中枢機関を擁する永田町、日本経済を牽引する企業オフィスビルが立ち並ぶ丸の内、日本橋、新宿、ポップカルチャーやファッションのような分野で世界をリードするアイデアが生まれ続ける渋谷、江戸時代から受け継がれてきた数百年の伝統文化が生き続ける浅草など、その魅力と存在感は多岐にわたる。このような多様な場所に安全かつ容易にアクセスすることができる公共交通機関が整備されているのも東京の世界に誇る特長である。参加者は、こうした環境の中でクリエイティビティを高めながらも、本会議の最後のサイトとして、全体総括を行い、その後の社会への還元について考える。