"Re-evaluating the Japan-America Relationship : Civic Commitment to Global Issues"
~ 今、再考の時 - 日米関係と私たちの使命 ~
期間 | 2004年7月25日~2004年8月21日 |
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開催地 | ホノルル、サンフランシスコ、ワシントンD.C.、プリンストン |
参加者 | 日本側40名、アメリカ側39名、計79名 |
<開会関連行事と 70 周年記念式典>
当サイトでは、史実や過去の事件をより深く理解するために、真珠湾へのフィールドトリップや、えひめ丸事件に関するパネルディスカッションを行った。また、ワイキキビーチやダイヤモンドヘッドを訪れ、ハワイの自然、そしてその開放感を感じ取った。ハワイの開放的な空気の下、初めて顔を合わした日本側参加者と米国側参加者は、その緊張を和らげ、友好を深めていった。さらにこの地では、日米学生会議創設70周年を記念した式典が催され、多くの参加者
がこの地に集合した。現在と過去の参加者が交流し、日米学生会議の歴史を振り返ると同時に、日本とアメリカがかつて対立し、戦後ともに歩んできた歴史を振り返ることとなった。
<ホームステイ>
ミルズカレッジにて開催されたパネルディスカッションでは、日系人がこの地で辿ってきた歴史の概要や、現代における日系人のアイデンティティについての意見に触れ、また実際日系人収容所にて生活をしていた方々をお迎えしてお話を伺った。フィールドトリップでは、1900年代初頭、移民拘置所が設置されていたエンジェルアイランドを訪れた。
また、当サイトでは、過去の日米学生会議に参加したOB・OGの方々のご協力を得て、参加者全員がホームステイを経験した。ホストファミリーから心温まるおもてなしを受け、アメリカの家庭の日常生活を実感することとなった。また同時に、参加学生のみに留まらない多岐に渡る世代との語り合いや交流を通し、本会議の総合テーマに掲げた “Civic Commitment”を意識することにもつながった。
<政府機関訪問とサービスプロジェクト>
大学教授やJASC Inc.理事長がパネリストとなり、日米関係に関するパネルディスカッションが行われた。また、国務省でのブリーフィングでは、アメリカの外交戦略、ODA、核を巡る問題など、多岐にわたるトピックについてお話を伺った。日本大使館で行われたレセプションでは、様々な分野の方々と意見交換を行った。また、Boys & Girls Club(ワシントンD.C.の警察が運営する、地域の青少年を周囲の犯罪から守り、スポーツ、ボランティア活動などを通じて彼らの健全な成長を目指す施設)を訪れ、清掃、草むしりなどの美化活動、そして壁画を描くなどのコミュニティーサービスを行った。ワシントンD.C.での日程は、分科会単位で活動する時間が多く設けられたこともあり、各々の分科会は、その分野に通ずる市民団体、政府機関や公共施設、メディアへの訪問などを積極的に行うとともに、議論を掘り下げていった。この地で本会議の折り返しを迎えたが、あらゆる重要な施設が集中しているこの都市の特長を活かし、全体としての活動、そして分科会の活動に厚みをもたせることができた。
<相互理解と友情、そして来夏への胎動>
プリンストン大学において、同大学教授陣による、「アジアにおける新たな地域主義」と題したパネルディスカッションを行った。ニューヨークへのフィールドトリップでは、UNICEF、模擬国連、そして国連日本使節団によるブリーフィングを受けた。国連日本使節団には、ODAに関する質問が多く成され、活発な意見交換の場となった。
また、これまでの活動や成果をまとめて発表することを目的に、プリンストン大学にてInter JASC Academic Forumを開催した。各分科会によるプレゼンテーション、参加者によるスピーチ、そして会議中に撮影された写真をスライドショーとして披露するなど、会議の1ヵ月間を振り返るとともに、我々日米の学生がその中で築いてきたもの―相互理解・友情―を感じ取ることとなった。最後に、来夏に行われる第58回日米学生会議の実行委員選挙が行われ、日米各8名、計16名の新実行委員されると同時に第58回会議が来夏へ向けて動き出した。